bahamas-bar女子バーテンダーるなのブログ

女子バーテンダーの日々のお酒の勉強と実習(飲み)の記録です。試験に出るかも笑

2022/10/29 とりあえずビール

ビール


ビールは、世界のもっとも広い地域で飲まれ、もっとも多量に消費されている酒。


ワインと同じく、古くから人類の生活に深く関わってきた酒で、起源は紀元前6,000年にまでさかのぼるといわれている。


紀元前4,000年頃のメソポタミアでビールが作られていた事を示すモニュメント・ブルーと呼ばれる板碑や、紀元前3,000年頃のエジプトの壁画に、ビール醸造のプロセスが描かれていたり、当時の給料がビールだったりと、歴史好きな私にはとても興味深い史実である。


当時のビールは、大麦麦芽と小麦を粉砕して水でこね、パン状にしてから更に水に浸し、自然発酵させていた。
発酵には古くからの上面発酵と冷凍機の発明によって発展する中で開発された下面発酵の2種類があり、日本やドイツのビールのほとんどはこの下面発酵でつくられている。



生ビール  
タンク内で熟成させたビールを濾過しただけで、熱処理しないビール。


ラガー・ビール
貯蔵室で後発酵(熟成)させるビール。
世界の大多数はこのらがー・ビールである。


ピルスナー・ビール
チェコスロバキアのピルゼン産の透明な淡黄色ビールで、これに似たアロマを持つビールの代名詞。日本のビールはほとんどこのピルスナー・タイプ。


黒ビール
濃褐色のビール。大麦麦芽を強く焦がして発酵させる。日本では下面発酵でつくられる。


メルツェンビール
メルツとは、ドイツ語で3月のこと。近代的な冷凍機の無かった時代のドイツでは、寒い3月に仕込まれた中濃色の芳醇なビールに、メルツェンビールの名が使われた。


スタウト
イギリスの濃色ビール。砂糖を一部原料として使用しており、麦芽の香味が高い。ビター・スタウトとスイート・スタウトがある。黒ビールと似ているが、製法、風味ともにかなり異なっている。



ちなみに、ビールと発泡酒の違いは麦芽使用率と使用原料との事。
それに対し、第3のビールは、ビール、発泡酒とは別の原料、製法で作られたビール風味の発泡アルコール飲料との事。
それぞれ酒税率が違い、ビールがやはり一番高く、発泡酒、第3のビールの順。


最近は発泡酒や第3のビールもどんどん味が良くなっているので、好みや場面に応じて使い分け、飲み分けをするのが良い様ですね。


時々、お客様の中にはメニューをご覧になりながら、「ここのビールは発泡酒じゃないの?さっきの居酒屋のビールは発泡酒だったから・・・etc」と言われますが、それは「飲み放題付きで、安くて美味しいコースをお腹いっぱい食べたい」と要望されるお客様に対しての居酒屋さんの客単価を上げないための努力なんですけどね。なかなか難しいですね。(お客様の目線と提供飲食店の目線が違うので、いちいち説明は致しません。)


うちの店では逆に、コロナ禍の中で、品質や味が落ちるのがとても早い生ビールを休止して、その都度で瓶で提供しているので、逆にお得感を感じてもらえている様です。


店としては全く割に合いませんが、提供側の自分たちが、風味が少しでも落ちて、美味しいと思えない物をお出しするわけにはいかないですものね。
それに毎日のサーバーの洗浄をしなくて済む様になったというのはちょっと嬉しい。笑


私自身はプライベートでは、軽めの口当たりの方が好みだったりするので、普段は専ら第3のビールで十分美味しく楽しめています。笑